こんちゃ!ジーロンです。
タリシャーで出会ったヤール
今期のPQにも、Betsyで参加予定の僕は、いつものようにタリシャーで調整をしてたんですが、そこで素敵な出会いがありました。
マッチングしたのは「ヤール・ヴェトレディ」。
現環境だと、彼の構築はCYBを搭載した、ファーティーグプランが主流。
「CYBヤールかぁ。毒井戸インしてっと…」僕は何の疑いも持たずに試合に臨みます。


先攻後攻の選択権をもらえたので、先攻を選択。「超巨大」をセットして終了。「次のターンにデカいのお見舞いしてやるぜぇ」なんて思いながら、ヤール側を見て違和感を覚えます。
「あれ?ラム盾…持ってない…」
いや待てよ。守護者同士のマッチではよくあること。こちらのBetsyもファーティーグを狙ってると予想したんだな。ふふ。残念だったな。
ターンが移ります。


「永遠に消えゆく」がくるのか、それともハンマー振って終わりかい?どう出るにしても大した問題じゃあ…

「テクトニックプレート」起動
「永遠に消えゆく」をプレイ
「Thunder Quake(赤)」を“Heave3(隆起3)”
ターン終了。



赤…サンダー?昨今、ヴィクター以外で採用してるの見かけないゾそれ…。“震激”が場に4つ。つまり「Thunder Quake(赤)」が、2コスで打てるから、次のターン手札1枚から10点が飛んでくる。
なるほど、面白い!受けて立とう!

「ビッグ・ベッツ」プレイ
「超巨大」の効果で+P5
Betsyの能力で
さらに+P1と“凌駕”付与
14点“凌駕”
「ビッグ・ベッツ」!!




「テクトニック・プレート」と「追憶されし冷厳」で防御
「破砕撃」をサーチ→追放
Instant「未来の種子」プレイ
ダメージ5点軽減
DR「群青へ沈む」
手札入れ替え




…!?防がれた!?

(次のターン。手札1枚。)
「北方領域の籠手」を起動
→氷カードをピッチ
「破砕撃(圧倒)」をプレイ


え…?装備品…使いたくないんですケド…。
ヤールサンダー!!
こんなに攻撃的なヤールは初めてで、とても衝撃的でした。
改めて、“Heave(隆起)”の使い方について考えさせられたというか、単純に「おもしろい!」って感じたんで、「ヤール」×「Thunder Quake」について考えてみます。
混融と隆起



氷・大地・稲妻などのタレントを持つヒーローの“混融”は、とても強力なキーワード能力です。ただ、“続行”を獲得しやすい他のクラスと違って、守護者にとっての“混融”は、見せたカードが後に繋がることがほとんどありません。
ただ情報を公開しただけで、手札あるいは格納庫に残したままとなり、有効に使うすべがないのです。


しかも、“混融”に最も適した「永遠に消えゆく」などのダブルタレントカードは、“混融”後に手札に残るわけですが、これを格納庫に伏せてしまうのは、すごくもったいない。
ダブルタレントは、今後の“混融”にも使っていきたいので、格納庫に伏せるとプレイせざるを得なくなります。なので、できるだけ早くピッチして、山札に戻してしまいたい。


「祝福への感謝(CYB)」は、この事態に対処する方法の一つですし、間違いなく守護者にとっての“混融”と、噛み合いの良いカードです。
しかし、今回出会ったヤールは、“隆起”というもう一つの可能性を示していました。


“隆起”は、守護者がAP必要とせず、終了フェイズ開始時に行動できる、唯一無二のキーワード能力です。この能力は「Everfest」で登場したきり、その種類を増やすことはなく、既存のカードとしては「Thunder Quake」と「砕壊」のみが存在しています。
オーラと隆起



“隆起”は、続行を持たないオーラが、APを消費した後の行動として優れており、ヤールにとっては、ここから生み出された「震激」×3が、「堅牢な老兵」のコストを無償にしたり、「北方領域の籠手」起動時の残リソから「破砕撃」のプレイを許します。


また「極寒の幽閉」や「低体温症」で、相手の動き制限した後、“隆起”を行うのも面白い。“隆起”後の「Thunder Quake」は、青の手札1枚から8〜10点の攻撃を可能にするため、これらの氷カードとの組み合わせで、攻守共に優れた立ち回りができそうです。
隆起のデメリット
そんな強力な“隆起”ですが、あまり多用されていない理由として「格納庫への居座り」が原因の一つとして挙げられます。
“隆起”した後、相手による何らかの妨害によって、次のターンに格納庫からのプレイができなくなった場合、高コストのACCが格納庫に居座ることになります。
こうなってしまうと、すごく邪魔!
「早くCnC打ってよ!」って気持ちになる。
そんなデメリットを中和をしてくれるのが、大地のタレントカードです。大地のカードには「未来の種子」や「収穫の秘本」のような、格納庫をボトムへ還すものがいくつかあります。



“隆起”が実装された「Everfest」は、大地タレントが登場した「Tales of Aria」と時期が近いため、そういったシナジーがあったのかもしれませんね。
実機テスト
卓上論を重ねるのも楽しいですが、やっぱり実践で試してみないと始まらない!ということで、リスト(仮組み)を握りしめてArmoryに参戦してきました。

≫デッキリスト「Jarl Thunder!!」
結果は…0-3
- フローリアン-負け
序盤で腕装備のグラスプを破壊できたの良かったし、氷での行動抑制も悪くなかったと思うけど、AB1を上回るライフ損失が大きな原因で敗北。 - ボルティン-負け
序盤に攻撃をライフで受けすぎた。DR不採用の分、抜けてくるダメージに押し切られて敗北。 - マリオ-負け
やっぱDRいるわ。勢い止めらんねぇもん…
おいおい…全敗だよ。話と違うじゃねぇか!!…なんていうのは、よくありますよね。はじめから全部が想定通り行けば、世話ないって話ですよ。
学びはあった!後は経験値!
新しい構築やヒーローについて考えるのは、やっぱりワクワクして楽しいですね。何かに行き詰まった時は、他のところに答えがあるのかもしれません。
それじゃまた。ジーロンでした。ばいばい!
ヤール“さん”だー!!!!!!