こんちゃ!ジーロンです。
National Championship 2025 – Canada
先日開催された「National Championship 2025 – Canada」。僕は週末予定があり、リアタイ観戦できなかったので、週明けにアーカイブを観るの楽しみにしてました。
いざ観戦を始めてびっくり!
ベッツィおるやん!!
この試合、結果は残念ながら勝利とはなりませんでしたが、元気と勇気をもらえました。
ありがとう《Betsy》!
ありがとう!YU ZHUO選手!!
ちょっと前から大きな競技大会では、参加者全員分のマッチングや対戦結果、デッキリストがFaB公式サイトで公開されています。これすごいですよね。めちゃくちゃ参考になります。
≫ National Championship 2025 – Canada

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デッキリストを拝見
アーカイブ観戦後、YU ZHUO選手の《Betsy》デッキリストを拝見。
≫ デッキリスト『National Championship CANADA (Copy)』


おそらく「グレイビィ・ボーンズ」対策の《傷には傷を》や、珍しいところでは《Even Bigger Than That!》の採用が目を引きました。




他にも、《剛力の激突》や《活力の激突》、《猛打》といった“激突”を狙うカードが採用されていて、片手武器には《粉挽の回転砥石》まで用意されているのが印象的です。


“激突”によって、トップでめくれた時に効果を発揮する《ズシン》と《強打》も搭載していて、非常にHVYでとってもすこなリストです。
“激突”をデッキに組み込むと、デッキトップの攻撃値を安定させるために、DR(防御リアクション)やNAC(非アタックアクション)の採用枚数を絞る必要性が出てきます。
その結果、AAC(攻撃アクション)の枚数が増えるため、守りが疎かになりそうですが、“激突”によって“活力”を作成することで、ピッチで得るリソース分をまかない、その分の手札を防御に使うこともできます。
※“激突”に負けるなんてことは考えません
ベッツィらしさ
ヌゥがLLに昇格したことによって、気兼ねなく青のカードを採用できるようになった今、何かこう「ベッツィ」らしさを押し付けていけるような、構築を考えていました。
彼女を象徴するキーワード能力といえば、やはり“賭け”。


ただ、やはり試合序盤の“賭け”は、装備品+手札+DRなどで防がれてしまう場合が多く、《ベッツィ》の能力を使っても“賭け”に勝つのは、簡単じゃありません。


ベッツィのSPは現在2種類。
《ビッグ・ベッツ》と《酔い潰し》。
これらはテキストに“賭け”が組み込まれてるので、リソースさえあれば、《ベッツィ》の能力で、実質P9“凌駕”のAACです。
“凌駕”を持つ攻撃は、「防御側のヒーローは、複数のアクションカードでは防御できない」という制限を与えます。アクションカード以外の防御手段は制限を受けないので、AAC+ARを防御に差し出したり、DRで攻撃を防ぐことは可能です。
ただ、“凌駕”を付与するには“賭け”を行う必要があり、単純にライフを削りたい場面でも、相手にメリットを与えてしまう危険性があります。



P9“凌駕”は、D3AC+D2装備品orAR+D4DR=D9で止まります。対面しているクラスにもよりますが、思ってるよりずっと高確率で止められます…。
“賭け”に負けると、勝者にトークンや手札の補充を与えてしまうので、次のターン余計に不利な場面がやってきます。
この失敗体験が、僕らを弱気にさせていたのかもしれません。
気持ちで負けてちゃ“賭け”に勝てるわけがありませんよね。
「負けても怯むな!勝つまでやめるな!」を、合言葉にしようじゃありませんか。
“激突”+“賭け”


YU ZHUO選手のリストに組み込まれていた、キーワード能力“激突”といえば、《ヴィクター》の得意分野です。
“激突”で“金貨”を得て1ドローは《ヴィクター》の激強ムーヴですが、《ベッツィ》でもこの能力を活かすことは出来ないでしょうか。


SP+ヒーロー能力には、合計で6コストが必要になります。これは青ピッチで手札2枚分、格納庫を考えなければ、SPと合わせて手札の要求値は3枚です。
それなら、1枚は防御に出せます。
いくら装備品の防御値が高いとはいえ、《シンドラ》や《ライナー》のように、攻撃をフルテイクして攻め続けると、ダメージの総量ではこちらが不利です。
適度にライフを守りながら、“凌駕”で相手のライフを詰めていきたい。
そう考えるとやはり、DRを採用したり、ライフの回復に目がいきがちでしたが、“激突”を採用すれば、最低限ライフを守りながら、次の攻撃を強化できないでしょうか。


仮に《剛力の激突》で“剛力”の作成に成功すれば、SP“凌駕”はP10となり、ダメージが抜けやすくなります。これに合わせて、相手が装備品を差し出してくれれば、その場は防がれたとしても、次回の攻撃がその分だけ通りやすくなります。
あぁ。なんだろう。
なんだかちょっと、楽しくなってきました。
とってもシンプルです。走り出したら止まれない、“激突”ライフレースを開始しましょう。
枚数差を取り戻す
“凌駕”を持つ攻撃は、ダメージが通りやすい代わりに、相手の手札を多く残します。
こちらが“凌駕”を持つ攻撃を行うためには、最低でも3枚が必要なのに比べ、相手は残った3枚の手札のうち、2枚を使って1枚を格納庫に伏せるかもしれません。
そうなると、どこかで大きく殴り返される場面がきて、ライフの優位がひっくり返される可能性があります。


《酔い潰し》や《殴打》は、その枚数差を取り戻すために重要なカードです。
特に《酔い潰し》は“賭け”に勝つと、相手にハンデス、自分に1ドローをもたらします。
引いたカードはAP(アクションポイント)の都合上、どうしても格納庫行きになってしまいますが、赤AACや《殴打》を引けたときは、思わずニチャァ。
これら以外にも、手札を捨てさせる効果を持つAACは、意外と守護者のカードプールに多く存在します。


条件付きではありますが《Thump》や《震盪撃》もハンデス効果を持つAACで、“激突”と相性のいいカードですね。


《剛力の激突》や《剛力の試練》で作成した“剛力”が、力を開放させます。
“賭け”の拡大


忘れちゃいけないもうひとつの《ベッツィ》らしさ。《好調の帽子》。
“金貨”を使ってどんな攻撃でも“賭け”ができます。

たとえば《アノーソス》で“賭け”を行えば、青2ピッチからP7“凌駕”を打ち込めます。特定のAACを必要としないので、最後の詰めとして優秀です。


また、《征服の命令》や《脊椎の粉砕》で“賭け”を行い“凌駕”を付与すれば、攻撃値がブレイクポイントになり、ダメージレースを有利に進めやすくなります。
こうして、テキストに“賭け”を持たないカードでも、“金貨”さえあれば、毎ターン攻撃に“凌駕”を付与して、確実にライフを削っていけるのが《ベッツィ》の強みです。
金貨の運用
ただ、《好調の帽子》を最大限に活用するためには、事前に“金貨”を作っておく必要があります。


今まで《ベッツィ》が、“金貨”を作る手段は主に“賭け”に勝つことだったので、「“賭け”をするために“賭け”に勝たなくちゃならない」というジレンマに苦しんでいました。


しかし、今回の「YU ZHUO」選手のように、構築に“激突”を組み込むと《強さの試練》や《猛打》でも“金貨”の作成を狙えます。

また、「蒼海の秘宝」で登場した《トロパル=ダニの財宝》も手軽に“金貨”を作成できる手段として注目です。黄色でピッチ2リソースってところが、すこしだけタイミングを選ぶのと、山札が2周3周しないのであれば、他の“金貨”作成手段でも、よい気がしないでもなくなくもない。
有金実行

“金貨”の作成といえば、《有金実行》も頼りになります。“金貨”が無くて《好調の帽子》が使えない場面でも、どの攻撃にも“賭け”を行えます。
先手1ターン目など、《有金実行》が手札にあれば、《アノーソス》をP10“凌駕”にまで成長させられるので、開幕の一撃としては、かなり気持ちいい。
デッキリスト「Clash Betsy」
…というわけで、僕なりに“激突”を組み込んだ《ベッツィ》のリスト組んでみました。
“金貨”を奪う海賊たちが気がかりですが、久しぶりに青AACを使える開放感を味わいたいので、しばらくは、このリストを調整しながら遊んでみたいと思います。
攻撃が当たるかを賭けてみて。
デッキトップの攻撃値を賭けてみて。
毎ターン手札の青比率を賭けてみて。
あとは、サイコロ振りたいですね。
野人がやってるみたいなやつ。

そうなると、そのうちグローブ付けてるかもよ?
それじゃまた。ジーロンでした。ばいばい!
安定とは程遠い